こんにちは!トモです。今回はGoogleアナリティクスを使用する上で、覚えておかなければいけない用語をひとつひとつ確認していきましょう。
もくじ
ページビュー数・セッション数・ユーザー数の違いについて
違いを確認する為に、まずは1つ目の例を見てみましょう。
①お昼の12:00に、Aさん(あなた)が、ページα(アルファ)とページβ(ベータ)の2ページを閲覧したとします。これをまとめると以下の表になります。
行動パターン | Googleアナリティクス上の計測 |
Aさん(あなた)が、 | 1ユーザー |
12:00に私のサイトに1度訪問してきて、 | 1セッション |
α→βの合計2ページ表示しました | 2ページビュー |
続いて、2つ目の例ではどうでしょう。
Aさんが昼12:00に、ページαとページβの2ページを閲覧後、夜21:00に再度ページβを閲覧したとします。
これをまとめると以下のようになります。
行動パターン | Googleアナリティクス上の計測 |
Aさんが、 | 1ユーザ |
12:00と21:00の2度、私のサイトに訪問してきて、 | 2セッション |
α→β→βの合計3ページ表示しました。 | 3ページビュー |
ここでセッション数に注目すると、12:00の訪問と21:00の訪問でセッションが別々に扱われていますね。
セッション数は「サイトに訪問してきた回数」と考えるとわかりやすいかと思いますが、これには次の条件がありますので覚えておきましょう。
<セッションのカウント条件>
Googleアナリティクスではデフォルトで1回目の訪問と2回目の訪問が30分以上経っている場合に、別々のセッションとして計測を行う。
閲覧開始数とは何か?
次は閲覧開始数についてです。閲覧開始数とは、あるページを入り口にして、ユーザがサイトに訪問してきた数のことをあらわします。
例として、ユーザAがページαに最初に訪問した場合、ページαの閲覧開始数は1となります。
もしも、ページβ→ページαの順に訪問した場合は、ページβの閲覧開始数は1となり、ページαの閲覧開始数は0となります。
ついでと言ってはなんですが、ランディングページについても覚えてしまいましょう。
ランディングページとはユーザが訪問してきたときに最初に着陸したページをあらわします。
ここで、ランディング(着陸)してくるユーザについてですが、彼らがどの経路でやってきたのか知りたくなりますよね。経路については、
- 検索してきたのか
- Twitterからきたのか
- ニュースサイトからきたのか
といったものがありますが、このような、訪問してくる直前にいた場所は参照元と呼ばれます。
主な参照元は
- Organic:オーガニック
- cpc:シーピーシー
- Referral:リファラル
- Social:ソーシャル
- (direct)/(none):ダイレクト/ナン
がありますので、ひとつずつ確認していきましょう。
①Organicについて(検索)
OrganicはGoogleやYahoo!検索から来ましたよーということをあらわします。
②cpcについて(有料広告)
cpcは有料広告からきましたよーということを意味します。
あなたがGoogleアドワーズもしくはyahooリスティングなどの広告を出してとすると、その広告がクリックされてあなたのサイトにきたときに、cpcからきたものとして分類されることになります。
Referralについて(参照)
Referralはほかのサイトからリンクをクリックしてきましたということをあらわします。Referralの例としては、「ブログ」や「ニュースサイト」があります。
Socialについて(SNS)
Socialは「Twitter」「Facebook」などのSNSから来ましたよということをあらわします。
(direct)/(none)について(直接訪問)
(direct)/(none)となるのはブックマークやメールマガジンから等、ユーザが直接訪問をしてきた場合をあらわします。また、Googleアナリティクスが参照元を取得できなかった場合もここに分類されます。
直帰率とは何か?
「直帰率」とはあなたのサイトの1ページのみを見て、サイトから離脱する割合のことです。
計算式は以下の通りです。
<直帰率の計算式>
ページαの直帰率=ランディングページがページαであり、かつその中の直帰したセッション数÷ページαの閲覧開始数
1つ目の例をみていきましょう。
月曜日:ページα→離脱
火曜日:ページα→ページβ
この場合、ページαのページビュー数は2で、ページαの直帰率は50%となります。
2つ目の例ではページαの直帰率はいくつになるでしょうか。
月曜日:ページα→ページβ→ページγ
火曜日:ページα→離脱
水曜日:ページβ→ページα→ページγ
この場合、直帰率は50%になります。水曜日がページαの直帰率計算に含まれない理由は、ユーザが最初に踏んだページだけが分母となる為です。
離脱率とは何か?
次は離脱率についてです。
離脱率とは、そのページがセッションの最後になった割合をあらわします。
計算式は以下の通りです。
<離脱率の計算式>
ページαの離脱率=ページαで閲覧終了した回数÷ページαのページビュー数
次の例をみていきましょう。
月曜日:ページβ→ページα→ページγ→離脱
火曜日:ページγ→離脱
水曜日:ページα→ページγ→ページβ→離脱
この場合、各ページ毎の離脱率は
ページ名 | 離脱率 | 式 |
ページα | 0% | = ページαから離脱した回数0回÷2ページビュー |
ページβ | 50% | = ページβから離脱した回数1回÷2ページビュー |
ページγ | 約66% | = ページγから離脱した回数2回÷3ページビュー |
となります。
ディメンションと指標の違いとは何か?
次はディメンションと指標について学んで行きましょう!
ディメンションというと横文字でとっつきにくそうと思われるかもしれませんが、要は「分析区分」です。
そして指標とは、分析区分の中から選んだ区分の「数値」になります。まとめると…
ディメンション=分析区分
指標=ディメンションの中の数値
となります。
よく使う指標は、
- ユーザー数
- セッション数
- ページビュー数
- ページ/セッション
- 離脱率
- 直帰率
- 平均セッション時間
- 目標
になります。
又、よく使うディメンションは、
- ユーザータイプ(新規/リピーター)
- 参照元/メディア
- ソーシャルネットワーク(SNS)
- デバイス(PC/スマホ)
- ブラウザの種類
- 国/地域
です。
Googleアナリティクスの画面では、「集客」→「すべてのトラフィック」→「参照元/メディア」で以下の通り表示されます。
カスタムレポートを作ってみましょう
それでは、ディメンションと指標がどういうものかを、実際にカスタムレポートを作って理解を深めてみましょう。
①メニューで、「カスタム」→「カスタムレポート」→「新しいカスタムレポート」の順にクリックします。
②レポートタイトルとレポートタブの名前を入力します。
③指標を追加ボタンをクリック後、検索欄で「ユーザー」と入力し、検索候補に出てくる「ユーザー」をクリックします。
④ディメンションも同様の手順で、 検索欄で「ユーザー」と入力し、検索候補に出てくる「ユーザータイプ」をクリックします。
⑤保存ボタンをクリックします。
⑥これで設定が完了しました。
カスタムレポートを見ることができます。
画面の例では、「New Visitor(新規)」が表示されておりますが、リピーターがいる場合は、「Returning Visitor(リピーター)」も表示されます。
作成したカスタムレポートはメニューの「カスタム」→「カスタムレポート」から何回でも閲覧可能なので試してみてくださいね。
サンプリングとは何か?
その他、サンプリングについて頭の片隅にでも覚えておきましょう。
Googleアナリティクスでは、集計したいデータが大きすぎる場合、全体のセッションデータからランダムにサンプルを抽出してそれをもとに全体の傾向を推定するサンプリングを行います。
サンプリングとは統計学の用語なのですが、データの中の一部を抽出して、それをもとに全体像を「推定」することをあらわします。※あくまでも推定ですよー
次のようにレポート上部にあるチェックマークの形のアイコンが緑色であれば、サンプリングされていません。
しかし、アイコンが黄色であれば、サンプリングされている状態となります。
いかがでしたでしょうか。今回はアクセス解析の基本的な単位と見方を勉強しました。
次回はユーザーの動向を確認していきたいと思います。